はじめまして。ワークショップネーム "けみ"こと　三浦明美と申します。
こども演劇ワークショップにご興味をお持ちいただきありがとうございます。

私は普段は大学で就職支援やキャリア相談をしています。この10年ほどは、学生さんたちを少し気の毒に思うことがあります。Z世代と呼ばれる彼らの多くは、遊び相手も、相談相手もスマホである割合がとても多いように思います。そのためか、他者との関わり方に不安を持っていたり、必要以上に失敗を恐れて、自分らしい生き方ができていないように見えるのです。世相もあってのことでしょうが、これからが人生の本番なのに勿体ないなあ、と思っています。

かく言う私も一人の母親です。子どもが日芸演劇学科に通っていた時期がコロナ禍と重なりました。稽古をしようにも大学の教室も公共施設も貸りるのが難しいかった2021年の春先、子どもとその仲間たちの稽古場として、ここ板橋区小茂根に倉庫をお借りしました。以来、理想の稽古場を目指してコツコツと整備を続けた結果、今はみな俳優として社会に出た仲間たちが、集まってくれるスタジオとなりました。

彼らは、多かれ少なかれ苦労はしていますが、皆逞しく自分を信じて前進しています。周りの人を助け、また助けられながら自己肯定感、自己効力感をもって生きられる彼らを私は素敵だと思います。

彼らが逞しくなったのは、俳優修業のトレーニングの成果のようなのです。その中に、誰でも楽しめるシアターゲーム（演劇ワークショップ）というものがありました。実際、俳優たちに聞いてみると、演技の幅は、シアターゲームで培う感覚や体験に裏打ちされる部分があるようだ、と言うのです。

そこで、考えました。地域のお子さまたちにこの稽古場に来ていただいて、若い俳優たちとシアターゲームで遊んでもらうことで、俳優たちが身につけてきたような「心身の開放」や「仲間との協働」といった力を育むお手伝いができないか、と。

企画と準備には時間を掛けました。でも、まだ足りないところ、気が付いていないところが多々あると思います。それを日々、補い、修正しながら、ご参加いただくお子さま、保護者様とともに、私たちも前進、成長して参りたいと思います。

どうぞ皆様のご理解とご参加をよろしくお願い申し上げます。

代表　三浦明美（けみ）
TRY-R STUDIO管理人・ワークショップデザイナー・キャリアカウンセラー

ご記入いただきます内容は当シアターゲームのご連絡および当日の運営以外には使用いたしません。